今のあなたの不安、よくわかります
住宅ローンを滞納しているあなたへ。
「封筒を開けるのが怖い」「電話に出るのが怖い」…その気持ちは異常ではありません。でも、放置が一番の敵です。
私は20年、住宅ローンの債権回収業務を責任者として実施してきました。大丈夫です。まずは安心してください。私が住宅ローン債権者の立場から、これからあなたがやるべきことを順番にお伝えしていきます。打つべき手はいくつもあります。一緒に乗り越えましょう。
滞納1ヶ月目、銀行の裏側で起きていること
実は、銀行側もこの段階ではまだ「回収」より「相談」に乗りたいと思っています。担当者のリアルな本音をチラ見せします。
住宅ローンって、銀行側もある程度は延滞を見込んで融資を実施しているんです。貸したあとの債権回収は銀行側の業務の1つではありますが、銀行の主要業務ではなく、あまり人がついていないんです。不慣れな担当者も多く、銀行側も実を言うとすすんで電話をしたくない、と思っている人も多いです。
銀行も通常は平日の日中にしか対応できませんから、電話をしても電話に出てくれる人はごくわずか、せいぜい10%くらいです。このような感覚で電話しているので、連絡がとれて「なぜ延滞しているのか」を確認するのが大きな目的です。電話に出られないケースも多いでしょうが、お昼休みの時間などにぜひ折り返しの電話をしてください。怖いと思うのは当然ですが、銀行は、連絡がつかないとどうしようもないのです。
連絡がとれ、入金のお約束がとれればあなたへの過剰なコンタクトをとってくることはありません。
最初の督促状は「最後通告」ではない
自宅のポストに届いた銀行からの封筒。ドキドキしながら開封し、『督促状』という文字を見た瞬間、頭が真っ白になっていませんか? でも、安心してください。それはまだ『破滅へのカウントダウン』ではありません。
この段階で「一括返済」や「法的措置」といった強い言葉が並んでいるということはないと思います。もしそうした言葉があっても安心してください。そもそも文書のタイトルも「ご連絡のお願い」などが多いのではないでしょうか。銀行のシステム上、督促状は決まった形式で送らなければならない「定型文」に過ぎないものです。
実は、銀行もこの段階では家を差し押さえたいわけではありません。むしろ、『今の状況を教えてほしい』という切実なお願い状なんです。
1ヶ月延滞の段階で出る「ご連絡のお願い」などはまだイエローカード。これが「督促状」、「最後通告」、「任意売却のおすすめ」、「期限の利益喪失予告」、「催告書」など、文書タイトルがだんだんきつくなり、イエローカードが徐々に濃くなってレッドカードに近づく…ということになります。
現場の目線で言えば、この封筒は『最悪の事態を避けるための招待状』です。中身を見てパニックになるより、まずは銀行に連絡する。それが、逆転解決への最短ルートです。
「逆転解決」を左右する、たった一つの行動
重要なことなので繰り返しお伝えしたいのですが、「銀行からの連絡を無視しないこと」。これがもっとも大切です。なぜこれが最強のレスキュー策なのか。
銀行側としては、あまり債権回収に人をさく余力ってないんですよ。想像してみてください。銀行も融資を実行するときに、何パーセントかは延滞を見込んでいます。見込んでいる延滞の数が多ければそれなりに督促を強化して延滞を少なくしようと動きますが、想定内の範囲であればたんたんと決められた業務をこなすだけです。
そして連絡がとれない場合は、これまた決められた手順にしたがって強い督促状を出して、それでも応じてもらえなければ一括弁済を求め、無理なら家を売ってもらう。最後は強制的な売却である競売という話になります。
しつこいようですが、1ヶ月延滞の場合に銀行が一番求めるのは「連絡」です。勇気を出して連絡し、現状といつなら入金ができるかを伝えてください。
あなたは一人じゃない。一緒に解決策を探そう
住宅ローンの延滞、あせると思いますが、1ヶ月延滞ではまずは落ち着いて、銀行に連絡することが大切だということをお伝えしました。正直いって、この段階では銀行も連絡がとれることを最優先に考えます。もっと延滞がすすむと、とれる手段も限られてきます。できるだけ早期に動くことを強くおすすめします。
もし、しばらく放置していてもうどうにもならない、なんて場合には、一人で考えるのではなく、私に相談ください。一緒に乗り越えましょう。